昨夜のマニラ湾、幻想的な夕焼けなので二枚載せました。
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２００２年４月に退職者ビザ（ＳＲＲＶ）を取得して、その年の５月か６月に、現在のコンドを購入したのだから、１１年と７ヵ月、マニラ湾を臨む、お気に入りの部屋に居住してきたが。その間に物価は高騰、全てに置いて上がってしまう。上がらなかったのは何か、考えて見ても思い付かなかった。
年に７〜８％の確率で物価は上がり、ＳＲＲＶを取得した頃と比べて、全てに置いて倍近い。日本レストランやラーメン・トンカツ専門店なんかは、日本より高く、味は日本より数段落ちる。妥当な価格だと思うのは、中華と韓国料理ぐらい。マニラも住み辛くなったと、嘆いてしまう。
そんな矢先に、一度も上がっていないのを、義弟と話していて思い出す。それはコンドの管理費と、国税でなく地方税である不動産税。日本の税に当てはめると固定資産税、フィリピンではＲｅａｌ Ｅｓｔａｔｅ Ｔａｘ（不動産税）になる。
先週、市役所に不動産税を払いに行ったら、１６日まで税額が決まらないと言われ。去年と同じ税額だと思ったら、大間違いになると教えてくれた。現在、マニラ市へ払っている不動産税は、１年分を１月に払えば２０％引きで１万８４５ペソ（約２万５千円）。
私の生活費は日本で稼ぐが、その殆どが賃貸での収入。日本の固定資産税は幾らか計算すると、平均すれば家賃の約１ヶ月分。その計算でマニラのコンドを見たら、十分の１か２で安過ぎると前から感じていたが。１０年以上一度も上がらなかったので、税額が上がる話に驚く。
先月、マカティに所有するコンドの不動産税を払ったばかり、去年と同じだったので、マニラ市だけが不動産税を上げて来た。その税額を管理室では３００％とか、コンドの管理室でも良く判らず、噂話でしかない。昨夜、義弟から教えて貰ったのは、別なコンドで約２倍と言われた。
３倍になったとしても７万５千円、日本感覚で考えれば、そんな物かと払ってしまう。先に３倍と聞いて２倍なら得した気分になるから不思議だ。長い間、マカティより安かったので、仕方がないか。元が安過ぎるので、これだけ税収が増えれば、多少は治安やインフラも良くなりそうと、妙に納得して期待してしまった。
そこへ義弟から一言、エラップ「ジョセフ・エストラーダ（Ｊｏｓｅｐｈ Ｅｓｔｒａｄａ）」のチャイニーズ虐め。そうか、今回の不動産税倍増で一番堪えるのはチャイニーズか。マニラ市で不動産の大半を所有しているのは、間違いなしにフィリピン華僑。コンドのユニットを、一つ二つ持っているのと訳が違った。
不動産税だけは、幾らフィリピン華僑でも誤魔化せない。払わなければ差し押さえされてしまう。これで潰れるホテルや、レストランなんかも出てきそうだ。とは言って、税金が上がったから、家賃を上げられる所や、ホテルの宿泊費を上げれる所は少ない。
所有者にとっては、負担が増えるだけで、補てんし辛い増税になる。一般庶民にしても負担は増えるが、土地や家屋の税金は異常に安い。チョットした一軒家でも数千ペソ、ビルを多く所有しているのはフィリピン華僑。政敵のリム前市長やアキノ大統領の支持母体でもある、フィリピン華僑へ対し、強烈なしっぺ返しになりそうだ。
エラップにしてもマニラ市長の功績を残すなら、マニラ市を生まれ変わらせなくてはならない。インフラ・治安を良くするのには金が必要。今回の増税は安過ぎるマニラ市の不動産税を、マニラ首都圏で一番高くしてしまったが。年間で割れば大した金額でない、これで良くなれば好いと思った。
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