韓国・江原道・江陵市滞在中でもマニラ湾風景を載せてます。美しいと思った人、思わない人でもフィリピン情報をクリックしてくだて下さい。（笑）
ソウルから高速バスに乗り、１万８７００ウォン（１８７０円）で江原道・束草市に来て１泊（５万ウォン）する。翌日は江原道の中心都市江陵市へやはり高速バス（６９００ウォン）で移動して１泊（６万ウォン）した。韓国へ何百回来たか覚えてないが、３８度線より北へ行ったのは束草市が初めてだ。
マニラも雨季なら韓国も雨期、日本と同じ梅雨と聞かされ納得した。ここで迷うのは傘を買うかどうするか、傘を買うと雨が止んでしまうジンクスがある。マニラのスコールのような土砂降りの雨に負けて、コンビニで１万２千ウォンの傘を購入したら、案の定、雨はピタリ止んでしまった。
江原道・束草市魚市場で食べた白身魚の刺身
マニラなら傘なんか買わなくても、雨に濡れる心配なんかしない。車で横付けすれば、傘を持って誰かが飛んでくる。誰もいなければ運転手が傘を差して、入り口まで誘導してくれた。人件費が安く人手も多いフィリピン、全て人海戦術で考えれば良かった。
日本に居れば人に負けたくないと、何かと頑張ってしまう。それに比べればマニラは気楽で、上を見る必要もなく、比べるモノがなければ人間気楽に生きられる。競争社会からリタイヤした者にとって、悔しい思いをしなくて済むところが好い。
この気楽さがマニラ暮らしを捨てられない要因で、マニラで困窮邦人が増える原因でもある。日本より物価は高いと感じるけど、上を見て暮らす日本と比べたら、精神的な気楽さを感じる。マニラで今（日本）の暮らしをしないで、５〜６０年前の日本の暮らしすれば不平も出ない。
今日は良い玉葱やキャベツがあるとか、日本米（ほとんどが中国産）が入荷したとかで喜ぶ。野菜に関しては６０年以上（日本と比べて）遅れていて、日本米にしても味は屑米と思えばいい。日本なら魚沼コシヒカリなど産地で選別して、どうせなら美味しい物を無理して食べようとする。
みんなが同じ物を食べていると思えば、何を食べるにしても有る物を食べるしかない。私のように毎月帰国している人は少なく、どっぷりマニラに漬かった生活をしている人が多い。ある意味では諦めの心境になっていて、それでいてマニラ暮らしなら仕方がないと気楽に考える。無いということが当たり前なら、有る喜びは大きく幸せな気持ちになれた。
食材の旬や産地を気にしない食生活と、一年中同じ服装で暮らせる環境に気楽さを感じてしまう。日本に居れば１個１万円のイチゴや、一貫数千円の大トロを食べたいと思う。また、冬の季節が近づけば寒さに怯え、夏も湿気と猛暑に根負けしてしまう。その点、マニラなら寒さに怯えることもなく、暑さも時間をずらすと対処できた。
ま〜熱中症をマニラで聞かないのも、暑さの対処法を知っているからだ。約束の時間に来ないマニラタイムも、全てに頑張らない国民性と言うより、生活の知恵だと諦めている。フィリピン人の全てがノンビリしていて、スローな動作や考え方に慣れてくると、日本で蓄積した実直なアカが、全て洗い流された気楽さも好い。
この気楽さを日本では忘れていて、ついついより良い物を追っ掛けていた。マニラで暮らしていると、文明もゆっくりしていて、新しい物を追っ掛けた携帯ですら、どうでもよくなる。日本で忘れてしまった気楽な生活感を、フィリピンで見付けたと思った。
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マニラ暮らし、何が良くて３・気楽さ「フィリピン・マニラ」
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