マニラ暮らし、ここよりベトナムを選ぶ　フィリピン

昨日のマニラ湾夕昏と今日の早朝を載せてます。美しいと思った人、天気の参考になった人でもフィリピン情報をクリックしてくだて下さい。（笑）


　　昨日は久し振りに、ロビンソン・エルミタ（マニラ市）内にあるスーパーマケットへ行く。目的は玉葱・キャベツ・レタスなどの買い出し、他の物を買う予定が無いので、自宅近くで購入することにした。１日１食の自炊と言っても、使う・使える野菜は少ない。結局、如何にか使えそうな玉葱だけ購入した。

　　キャベツやレタスを選んで見たが、これを食べなくてはいけないのかと、考えている内に悲しくなってしまった。玉葱にしてもゴルフボールよりチョット大きいのしかない。量り売りの中から大きいのを選ぶ、このときの侘びしさは堪らない。ソフトボール級とまで行かなくても、せめて野球ボールの大きさが欲しかった。

　　ワザワザ４０ペソ（１００円）の駐車料金を払い、玉葱１０個（１３０ペソ・３１０円）だけで帰るのもバカバカしい。何かないかと探している内に、食品売り場の横を通る。そうなると何となく、眼は日本食材を探していた。

　　ロビンソン・エルミタは、昔から在住者が多く利用して来た。スーパーマケット内に、日本食材コーナーなどが在って、キューピーのマヨネーズや胡麻ドレッシングなども売られている。何となく包装が違うので、輸出用か確認するとベトナム製で驚いた。

　　キューピーは中国・タイ・マレーシアに、進出していることは知っていた。現に、タイ製や中国製のマヨネーズは見たことがある。マレーシアでは、イスラム教徒用の商品も作っている話しを聞いている。ただ、ベトナムに工場が在るのを、ロビンソンで売られている商品を見て初めて知った。

　　マヨネーズの赤袋と青袋、胡麻ドレッシングを見る限り、日本で売られている物と変らない。あ〜あ〜フィリピンよりベトナムか、中国やタイ、宗教上の理由でマレーシアは仕方ないとして、フィリピンじなくてベトナムを選んでいた。

　　そこでＰＣで調べて見ると、２０１０年１１月６日に会社は設立されている。資本金１０億円でキューピーが９０％、三菱商事１０％、つまり１００％日本資本の会社を、ベトナムへ作ったことになる。これじゃベトナムに行ってしまうな、会社設立の条件がフィリピンと違い過ぎた。

　　　　　

　　フィリピンの場合、半分以上の株式をフィリピン人に持たさないと、何も出来ないシステムになっている。気が付けば乗っ取られてしまう、泥棒の国と言われる由縁だ。そんな所へ進出するのは危険が伴うので、知人の会社は表向き、フィリピン人へ６０％株を持たす。その株を弁護士を入れて裏で買い取り、１００％保有している。

　　大きな企業はそんなことも出来ないので、進出する場合パートナー選びで悪戦苦闘する。そんな苦労をベトナムでしないなら、フィリピンじゃなくてベトナムの方が良さそう。これだけ外資に制限を掛けていては、安心してフィリピンへ進出する企業ない。

　　外国企業や外国人に、何の権利も持たさないフィリピン。香港人の友人はフィリピンの国籍を取得して、ビノンド（中華街）へ３０年前にビルを購入したという。その頃言われたのが、フィリピンに資産を持つなら、国籍を持たなくては盗られてしまう話だった。

　　フィリピンや香港は二重国籍を認めていて、彼がフィリピン国籍を取得したのは英国領のころ。中国に返還される話しが出て、不安になってフィリピンへ資産を移すことを考えた。当時は国籍付きの不動産が、売られていたと彼は笑っていた。

　　中国人も韓国人もフィリピンの国籍を取得して、ビルを建てたり資産を持って来る。二重国籍で本国に捕まることなんか、最初から考えていない。日本人と結婚して日本国籍を取得した人でも、二つのパスポートを持っている人は多い。真面目に日本国籍のまま商売している日本人は、何時まで経ってもカモにされそうだ。

　　ところでベトナム製キューピーマヨネーズ、何時からフィリピンで売られているのか調べたら、２０１２年の１１月か１２月らしい。今まで気が付かなかったのは、これらの商品をマニラで買ったことがなく、全て日本から持って来ていたからだ。

　　フィリピンへ進出して来る企業は、少ない訳じゃないが。中国から逃げる企業の受け皿には、フィリピンは問題在り過ぎて勧められない。所詮、退職ビザ（ＳＲＲＶ）だけの国と思った。

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