写真は今朝のマニラ湾
今の気温は２７度。晴れ
超大型台風３０号（比名ヨランダ）に直撃されたタクロバン、被災してから一週間が経つ
が。レイテ島とサマール島の在留邦人１３３人のうち、５４人と連絡が取れたと発表され。そ
れでも安否が判らない人が７９名、行方不明者が６０％も居るのに驚く。
在比日本大使館へ在留届を出している日本人は、退職者等のリタイヤ組もいるが。日本
企業の関係者も多く、彼らが被害を受けたニュースはない。と言うことは、７９名の殆どがリ
タイヤ組なのか。遅過ぎる安否確認に不安を感じる。
海外での災害に強いのは、日本人と言われ。大きな地震に遭遇しても、日本人が被災し
た話は余り聞かない。地震や災害に対しての警戒心が強く、建物の強度や地形を気にする
国民性。その経験と強運に期待するしかない。
それでも安否が気になるのは、何と言っても顔見知り。高級ビレッジ、サンヘラルドハイツ
の被災状況を調べたら。高台にあったので、高潮の難を逃れた様子。昨日は中心部の状況
が判り、知り合いの安否は大よそ見当が付いた。
幾ら同じフィリピンでも、６００キロ離れたマニラへ住んでいたら。日本で接する情報と、変
ったニュースは少ない。食料や金を寄付する話は出ても、今までの通例を見れば。まともに
届くか疑心暗鬼に陥り、猜疑心が芽生えてしまう。
これも長くフィリピンに携わってきた証し、半分でも届けば好いと、今回は出すしか無さそ
う。これだけ大きな台風に直撃されたら、東京でも大きな被害になる。自然災害より人災に
近い被害が出るフィリピンでも、防ぎようが無いと感じた。
この災害支援・援助で、一番驚いたのは日本政府の対応。医療スタッフ２５人の派遣と、
来てもレスキュー隊２〜３０名と思っていたら。何と自衛隊１０００人に驚く。戦うことのない軍
隊とか、高給土方と揶揄する人もいるが。災害慣れした自衛隊なら、大きな期待が持てる。
義援金で驚くのは各国の対応、温度差が付くのは判るが。個人でも１０万ドルを出す人
が居るのに、中国は国として１０万ドル。ヤフーネット募金でも、現在１０万ドル以上集まって
いるのを考えれば。バスジャック事件や領土問題で、ギクシャクしていても大人気ない。
アメリカの２０００万ドルプラス、原子力空母派遣は驚くけど。日本は１０００万ドルに、過去
に例のない自衛隊派遣、追加援助も検討中とか。被災地域の華僑やフィリピン人が聞いた
ら、中国を何と感じるか複雑。昔コメントに書いた言葉に。「中国は大国に在らず、成れど小
国でも無い。所詮中国」と、今でも思っている。
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