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人間１人で生きて行けないことを、海外で暮らすとしみじみ感じる。海外移住を決意して実行しても、仕事をしないで生活した経験が無い人は、友人を作るのも苦手なようだ。大抵の人は僅かな伝手（コネ）を頼りに、マニラで暮らそうと考えている。
そんな僅かなコネと言えば、会社関係で知り合った人ならまだしも、フィリピンパブや観光客の時のコネしかない人が多い。ま〜一言で表現すればお客さん、それ以上でもなければ、それ以下でもない。この関係は何年経っても変わらず、彼らにすれば鴨ネギにしか見てない。
フィリピンパブで知り合ったジャパユキや、観光客の時のガイドやポン引きに取って、質素に生活すると断っても、観光客時代と同じ扱いをする。つまり、聞く・頼む・教えてもらう全てが有料で、それらが彼らの収入になっていた。
お客さんでも無ければ鴨ネギでもない、金の卵を産まなくなった人に、誰が親身になってくれるか疑問だ。前なら通訳を喜んで引き受けてくれたのに、買い物も嫌な顔せず付き合ってくれた。お客さん時代の思いから、彼らが助けてくれると勘違いしてしまう。
４０年以上付き合いのある友人（旅行会社経営）から紹介され、マニラ生活のアドバイスをしたときに、変な所へ部屋を借りようとしている。話しを聞いてみると、フィリピンパブで知り合ったジャパユキの紹介という。友人へ電話して内容を話すと、チョット痛い目に遇った方が好い。ただ、大きな損害にならないように、アドバイスして欲しいと再度頼まれた。
誰もが経験する痛い目、飛んで火にいる何とか。日本で知り合ったときのコネを信じて、遮眼帯になってしまった人へ、何をアドバイスしても遅かった。あの子は蓮っ葉に見えますよ、もう暫くホテル住まいでも好いじゃ在りませんか。否定すれば否定するほど、ムキになってジャパユキを庇い、その内連絡してこなくなった。
後で友人に聞いたら、部屋を借りる金（１年分プラス敷金２ヵ月）と家具を買う金をジャパユキに渡したら、そのままとんずらされてしまう。本人も恥ずかしくて、被害額は教えてくれなかったが。２〜３００万円くらい渡したのではないかと、友人は察していた。
そのくらいで済めば好い経験でしょう、陸に上がったカッパ娘（ジャバユキ）へ金を渡した話は、好い援助になったのではないかと笑う。陸とは無論フィリピンのこと、上がったは帰ったことを示した。ジャバユキをカッパ娘と表現したのは、もう稼げないことを言い表している。
稼げなくなったフィリピーナに、大金を渡せばＦａｃｅｂｏｏｋは閉じて、携帯のＳＩＭを交換するだけで知らん顔できる。現在フィリピンで稼げない筆頭は、元ジャバユキだけでなく、日本人用ガイドとポン引きも似たようなものだ。ＫＴＶか飲食店でも開いてくれる人を、必死に探し生活の糧にしようともがいている。
マニラ暮らしの難敵は孤独との戦い、仮免期間中ホテル住まいを勧めるのも、嫌なら何時でも帰れる心の余裕が大切だ。毎日、決まった店へ行き、常連になれば友人も出来易い。ただ、友人を作るにしても、２〜３ヶ月観察すること勧めたい。
何と言っても生活するのが大変なマニラ、楽に暮らしている人は誰なのか判らない。ゴルフ場でも居酒屋でも、直ぐに仲良くなるのは危険が伴う。数ヶ月以上掛けて気の合う友人を見つけるまで、孤独との戦いは続くと思った。
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