今日のマニラ湾を載せてます。昨夜は台風１５号（フィリピン名ルイス）の影響で視界不良でした。天気の参考になった人はフィリピン情報をクリックしてくだて下さい。（笑）
今日は日本の祝日で土・日・月三連休最後の日、何の祝日なのか気になり、日本のカレンダーを見たら敬老の日。年寄りの日から敬老の日へ名称が変ったと、ウィキペディアに書いてある。何か曰くが有るのか調べて見たら、兵庫県の小さな村から始まり、日本の祝日へなった様で、祭日には何の意味もない。
敬老を指す年寄りとは何歳なのか、昔なら躊躇なく還暦６０才と言える。今なら年金が全て貰える６５か、高齢者の医療は６５〜７４歳までを前期高齢者、７５歳以上を後期高齢者に定めている。やはり長寿（高齢社会）になった分、６５以上か７０歳ぐらいを、敬老の対象にしているかも知れない。
台風の影響で、大型船が岸近くまで漂流してます。
こんなことを今日の書き出しにしたのは、先日ボラカイで亡くなられた日本人退職者の件で、人生の儚さが身に沁みたからだと思う。同年輩の者にとって、老後の生きがいに思いを寄せて、海外移住を決断し、夢を探す人は今後も増えそうだ。
マニラの友人達との話しでも、儚過ぎて侘びしくなるという。要因は何かと考えれば、老後の生活設計に躓いた話しになる。何も本人が悪い訳でなく、年金の目減りに低金利が続けば、日本で生活できないと感じて、物価が安いと信じ、発展途上国へ目指して来るのは人情だ。
敬老の日に因んで、年金生活者の実情を書くと。２年前、マニラへ移住して来た人なら、１９万５千円（日本人の平均年金月額）で１０万３３５０ペソ（当時１万円５３００ペソ）あった。今なら１万円は４０８５ペソになり７万９６５７ペソ、２年前と比べ２３％円安になっている。その上、物価は７〜８％上昇していて、実質３０％の目減りになる。
これだけ生活費が変動したら、平均年金以下の人は日本へ帰るしかなさそう。年金で１９万５千円貰える人は、マニラ何か来ないという人もいる。年金より生活保護の方が多く貰える日本、と言われたら。年金では生活できないと、政府が認めている様なものだ。
そんなことを考えていたら、来年・再来年と気にしてしまい。５年後の物価を今までの実績で計算すると、２０％以上、上昇しているだろう。発展途上国の物価が安いと言うマジックを、信じて海外へ移住する高齢者も多く。５年後の為替は判らないけど、今のままで暮せそうもない。
人間の一生は学び・働き、定年で退職しても食べて行けない不安に苛まれる。先日、６５才で亡くなられた人など、全てから自由になった途端に世を去って行った。働き詰めの人生から解放され、何年楽に暮したら納得できるのか考えたら、敬老の日とは何なんだろう。
年寄が、高齢者が逃げ出す社会構図に、夢を持てない日本。逆に豊かさを求めて移住したら、円安・物価高で暮せなくなる。と書いてしまえば、お前は家賃収入で楽だと言われそうだ。ま〜自分の寿命を考え、年金へ一度も入らず。老後の生活資金の糧に、家賃を考えがえたのが、良かったのかも知れない。
こう言うことを収入有る者が書くと、反感を買うかも知れないが。国を信じて年金を払って来た人達で、何処へ暮らしても、食べて行けない年金額なら、先を読めなかった国の失政だと思った。
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マニラ暮らし、敬老の日に考える フィリピン
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