今朝のマニラ湾・ロハス通り
雨も止み、普段の生活に戻って来た。
もしも日本各都市や東京で大雨洪水に見舞われたら、復興するまでに何日掛かるのか、
広範囲に道路が冠水し、腰や肩まで雨水が押し寄せた床上浸水なら、何時になったら自宅
に住めるようになるのか、日本人なら考えてしまう。
マニラで台風や大雨・豪雨による洪水被害に遭うたび、翌日には何も無かった様に生活
でき、昨日の洪水は何だったのか悩む、インフラが悪くアナログ社会のマニラ、自然災害に
弱く、それでいて翌日には、普段通りの生活に戻る強さを感じている。
昨日は今朝のJAL便で帰国する友人と、パンパシの三越で世間話、目の前のセブンイ
レブンの二段上がった踊り場を指し、もう少し水位が上昇したら、店へ水が入り込んでしまう
のに、あそこから水位は上がらないで、徐々に下がって行ったという。
こうなってしまうとパンパシは強いね、ホテル内の建物にテナントが入っていて、外へ出
れないだけで、何でも食べられる。どうやって出勤するのか判らないが、雅・牛門・三越など
休まず営業して、月・火の2日は部屋と此処の往復、何処へも行かなかったと笑っていた。
セブンイレブンが在るダコタマンションは、災害時の水位を計算して作られたかの様に、
古いビルでも床上浸水した話はない。そのことを計算したのか、パンパシのビルはそれより
一段高く、此処まで浸水する事はなさそうだ。
床上浸水した日本料理のたなべへ、一緒に昼食を食べに行くと、たなべさんは手で厚さ
を表現しながら、30センチぐらい水に浸かった話をしていて、それでもメニューに欠品はな
く、店の中は悪臭もしない、本当に床上浸水したのか、聞かなければ判らなかった。
たなべの入口の高さを見て、ここから30センチの水位なら、並びのディスコは浸水して
無いかも、建物を作るか借りるなら、周りの建物を研究した方が良さそう、一番高い所に在
る入口に合わせれば、床上浸水は避けられるのか。
マラテ周辺の飲食店へ行く度に、入口の高さが気になるのは駐車、勾配をもう少し考え
たら、車は楽に駐車でき、車の底を擦ることもないのにと、不便を感じていた角度は、駐車よ
り洪水を計算して入口を作るからか。
車を停めるスペースより洪水から店を守るのが先決、洪水が起きない様にするインフラ
より、洪水になっても被害の少ない生活の知恵、この感覚が洪水慣れしたフィリピン人に強
く、知らない地域でも洪水が発生する所を、彼らは直ぐに理解していた。
何時も必ず洪水になる場所が有れば、起きない様にしようとする日本と、起きたら起きた
で旨く付き合うフィリピン、驚くような早さで復興するのは、最初から洪水・床上浸水しても、
洗い流せは元に戻る物を1階に置いていて、濡れたら困るような物は置いてない。
こんなインフラで良く暮らせると、インフラの整った日本に住む人なら感心するが、フィリピ
ンでは最初からインフラを信用してない。それが自然災害に強くなれるコツと思った。
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マニラ暮らし、災害に弱くて強い街「フィリピン・マニラ」
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