今日は天気が悪いので
マニラ湾をバックに子猫
７月１日から正式にマニラ市長になったジョセフ・エストラーダ元大統領（エラップ）、前日
の就任会見に、偶然マニラ市役所の中庭を見たら、ＴＶ局の車と引っ越し業者の車が停めて
あり、誰の荷物か判らないが、最後の日まで運ぶ物の多さに笑ってしまった。
５月の選挙から約１ヶ月半、その間何にもしていないのかと思っていたら、水面下で仕事
をしている事は、今月に入っての行動で判り、現職の副知事イスコ･モレノの手助けが有った
としても、素早い動きで驚いた。
マニラ市長の交代を心待ちしていたエルミタ・マラテの経営者、実際に交代してしまうと、
如何なるのか気になり、色々と噂が広がるなか、蓋を開ければ驚くようなことばかり、次々と
新たな違いを感じている。
警察幹部の解任に始まり、マニラ市役所幹部やロビイストも解任や排除、それら人数の
多さは、隣接のＳＭシティマニラのスタッフまで語られるほど、何十人かそれ以上か判らない
が、一夜にして職やコネを失くしたことになる。
私としてはお守りの様に持っていた４枚の名刺、リム前市長と片腕と言われる警察幹部
にマニラ女性市議、そしてマニラ市役所の検事の運命は、連絡するのが怖い情勢、市議は
当選したかも知れないが、影響力の低下は免れない。
ボスが代われば新しい勢力が生まれ、力を持つ様になるのが世の習い、７月１日から起
きたことは全てエラップが関係していると言われ、デスコのＺＺＹＺＸが閉店させられた軒も、
地主大家とリム前市長が仲が良く、差し押さえを逃れて来たと言われていた。
それなら差し押さえの書類を１日で処理したことになり、見せしめにしても素早過ぎる動き
に驚く、それ以外でも警察に大勢の女性が検挙され、警察車両に乗せられていた目撃談も
あり、何処かの店が手入れを受けた話まで出ていた。
前市長のスポンサーや保護されていた経営者は、エラップに代われば全てのコネを失
い、新たな標的にされるので判り易く、特にリム前市長へ新開店のテープカットをして貰った
日系大手チェーン店、リム前市長と親密だったので心配した。
ところが風見鶏の様に動きは速く、選挙前からエラップ周辺へ繋がりを持ち、お陰で何と
か標的にされるのは避けられたようす、腐れ縁の元市議が復活当選した噂も出て、彼との
壊れた関係修復や、エラップ周辺に何らか働き掛けたのは有り得る。
犯罪と汚職警官の一掃を旗印に掲げるエラップ、リム市政６年間の垢を落としてくれるの
は好いが、新たな垢が生まれないか、ビナイ副大統領と親密なだけ、アキノ大統領とは半目
になり、国政からのバックアップは期待薄、本当にマニラが良くなるのか疑問に思った。
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マニラ暮らし、エラップ台風旋回中「フィリピン・マニラ」
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