マニラ暮らし、日系ラーメン店の現状「フィリピン・マニラ｣

今日のマニラ湾
曇り空の午前９時、気温２６度


　　先日、シャンプーの件でオルテガスまで行き、ついでに食べて見ようと考えたラーメン屋。
何と言うショッピングモールか忘れてしまい、場所が判らないので諦めた。一度ラーメンを食
べたいと思うと、他の物を考えない性格で、どちらへ行こうか迷う。

　　一軒はマンダルヨンのエドサシャングリラ・プラザ、もう一軒はＳＭメガモール、考えた挙
句ＳＭメガモールの吉虎へ向かう。福岡ラーメン・一康流も悪くないけど、食べようと思った
店と違っていて、吉虎の方が似ている気がする。

　　ラーメンは北海道味噌系・福岡豚骨系・東京醤油系が好み。味噌系を食べたいときに、
豚骨系を食べたのでは、全く違う料理で食べたいと思わないモノ。味噌系を求めて行こうと
考えていたから、福岡豚骨系では違い過ぎた。それともう一つ確認したくて、昨年の１１月１
７日以来、２回目で食べに行った。

　　先日、友人から聞いた話で、日本の有名飲食店が、マニラへ店を出したがっている。確
かに今のマニラなら、高くても美味しければ入る気もする。特にラーメンとトンカツは人気で、
最低賃金と同じ価格でも食べにくる。

　　名前を聞いたら、何となく聞いた事が有る店、黒と白のラーメンが有名とか。その他でも
カレー専門店や焼き鶏の有名店まで、日本の飲食店が進出し易くなったのか。それらの店
の提携先が気になり、聞いて見たらフィリピン大手レストランだった。

　　外国人だけでは何も出来ないシステム（仕組）がフィリピンに在る。昨日今日の関係で店
を出すのは困難な国で、提携先も昔みたいに名前だけでなく、対等に出資すると聞いていた。
それでも上手く行かなければ、損を多く被るのは日本側かも知れない。

　　名前を聞いていると有ることに気付く。先日行った香港で食べた店や、見た店の名前ば
かり。ア〜提携先も華僑系、香港繋がりの出店か。そうなると華僑同士の話し合い進出で、
日本企業のリスクも少なそうだ。

　　頭に浮かぶ構図は、日本と香港の合弁会社が、フィリピンの大手レストランチェーンと組
む。間に香港華僑を入れることで、乗っ取りや裏切りのリスクを少なくして。最低の商習慣を
守らせれば、マニラへ進出しても、香港と同じ感覚で商売が出来る。

　　そうやって見れば、今まで進出した有名店は、ほとんど香港に支店を持っていた。日本
人を騙すのは平気でも、兄貴分に当たる香港華僑は騙せない。香港へ保険を掛けてフィリ
ピン進出なら、相手を気にしなくて良い。

　　マカティ・グロリエッタへ支店を出す吉虎、何を食べようか考えていたら、坦々麺を始めて
いた。味噌ラーメンから坦々麺に気が替わり、チヤーシュー丼の小と一緒に頼む。最初に出
て来たのはチヤーシュー丼、暫く立ってから坦々麺を持って来た。

　　坦々麺・チヤーシュー丼の味は悪くない。ただ、美味いチヤーシューの下の御飯が、坦々
麺は上のスープが冷たく、下のスープと温度差が。ア〜ア〜、美味しい素材とスープが台無
しだ。冷たい御飯の固まりを箸で解し、冷たいスープをかき混ぜ、目は日本人を探していた。

　　グロリエッタの新店へ日本人は行ってしまったのか。マニラで美味しいラーメン屋を聞か
れたら、日本人が居る店と答えるしかなさそう。山頭火ほど味は落ちてないが、日本人が留
守にするほど、スタッフは教育されてないと思った。

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