今朝のマニラ湾
飲み辛い酒の一つに、意味の判らないのと貴重だと思える物がある。昔はサイドボードの飾りの定番で、高級ウィスキーやコニャックは存在感を持っている。ただ、好い酒が置いて有っても、飲ましてくれと言えない威圧を感じた。
今、ヤフオクなどのオークションへ出品される古酒は、それらサイドボードの残骸で、何年置いて有ったか判らない一品が多い。出品者を見ても買取り業者か、家具等のリサイクル屋が序でに引き取って来た物、中には子供の代になって、酒を飲まないので出品して来た物もある。
この子供達から出された品に、見たこともない名酒が有ったり、何なのか首を傾げてしまう物も在る。去年の１０月に落札したバーバリーのシングルモルトウィスキーで、１９６８年の物、俗にバーバリー１９６８と言われる酒が、 Ｂｕｒｂｅｒｒｙ’ｓ ｓｉｎｇｌｅｍａｌｔ ｏａｋ ｓｉｎｃｅ １９６８だった。
この酒をヤフオクで見付け、８〜９万円まで追いかけて見たが。終了日に１０万円を超したので、さすがに諦めてしまう。一本のスコッチに１０万円以上出すのは抵抗がある、まして４５年前に売られた酒、保存状態も気になった。
そでもバーバリー１９６８は気になる、何となく楽天オークションで検索して見ると、驚いたことに同じ物が出品されていた。それも開始価格のままで、誰も入札してない。幾らとは書けないけど、落札するのに気に成らない金額で悩んだ。
誰も入札してないのには要因が、一つは楽天オークションの人気。それにウィスキーの分類を、スコッチでなく、その他で出品していた。これでは幾ら名酒でも気付かない。今、入札してしまうと、他人が気付くかも、悩みながら終了日時まで待ち、開始値で落札できた。
ヤフオクの終了値は１６万円だったか、２０万は越してないと思う。それを最安値で落札できた喜びに、手元で眺めると、価値はヤフオクの価格に成ってしまうから不思議、安く落札できたからと言って、気楽に飲めなくなってしまった。
オークションで古酒を購入する様になって、一番得した痛快な思い出。その思い出が終わらないのは、まだ飲んでないから。今回、緊急入院して、退院したら一番に飲んでしまおうと考えた酒。退院して見ると、体調が良くなるまで待とうと躊躇った。
この酒に関しては、ヤフオクの高額落札者にあっかんベー、ざまあみろの心境だが。退院してマニラへ帰ってから、毎日鏡に向かって、本当にあっかんベーをするとは情けない。何故かと聞かれら、退院後の体調管理で笑ってしまう。
必ずチェックするのは、トイレの後の出血と瞼の裏の色。便に血が混ざっていたら、直ぐに病院へ、飛び込んでくれと指示されている。それと瞼の裏が、前日より白ければ。これは貧血が改善されてないので、安静するように言われていた。
そこで毎朝、瞼の裏をチェックして、何処かへ出掛けようと考えるが。何となく白っぽく見えて敬遠してしまう。行動範囲が極端に狭くなってしまい。確実に出掛けるのは、友人達と喫茶店の雑談に、夜のＫＴＶ周り。
これでは、入って来る情報も少なく、大した話題は無い。パンパシ三越の経営者が代わり、それまでの会員証が無効になった話を聞いて。新しい経営者も全くの素人なのか、馬鹿なことをするモノだと笑った。
何年か前、１０００ペソで会員証を売りだし、毎回１０％割り引くだけが特権の会員証。友人はパンパシを利用するので、入会して贔屓にしていたが。先月経営者が替わったので、会員証は無効と言われてしまった。
馬鹿な話で、これでは今までの常連を失くしてしまう。彼が利用することで、滞在中は毎日１０００〜２０００ペソの売り上げ。気分を害したことで、それもあっかんベー。仲間達も話しを聞いて、同じく利用しないので、売り上げはゼロになってしまったが。１０％の割引を嫌い常連を無くす、喫茶店としてはマイナスだと思った。
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マニラ暮らし、あっかんベー「フィリピン・マニラ」
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