日本滞在中に付きマニラ湾風景
東南アジアの後進国フィリピンと言えどもマニラは首都、マニラ首都圏の人口は東京とほ
ぼ同じか、厳密に計算すればそれ以上の大都市、そこでマニラと東京を比較して見ることに
して、最低限のマニラ暮らし費用を計算してみた。
先ずは滞在に必要な住まい、マニラの治安を考えればコンドしかなく、ワンルームを借り
て暮らす費用を比べてみたら、東京下町の亀戸に倉庫用のワンルームを借りた時、家賃は
管理費込で4万円、室内はキッチン・トイレにシャワー付き、同じ内容のコンドをマニラ市マラ
テに借りて、1万2千ペソ(2万8千円)前後でプール付が借りられる。
但し、契約内容は一年分の小切手12枚か現金で14ヶ月分、小切手の場合でも2ヵ月分
の保証金とやはり2ヵ月分の前家賃が必要、実収入の違いでマニラの方が安いが、家具付
を借りれば東京と余り変わらない。
数年の滞在なら家具付で借りる人も多く、2年以内なら家具の内容を見て、初期費用を
考えればお勧めかも、コンドの乱立で家賃相場が下がり、住まいに関してマニラは、東京よ
り多少条件は良さそううに見える。
水道光熱費は、電気代が東京より高いマニラでも、水道・ガスは安いので差はない、た
だ、電気代は東京でエアコンを使う夏と同じ計算が必要、一年を通して計算すればマニラの
方が高くなるので、住居・光熱のトータル費用に関しては差はない。
食費は自炊した場合と外食では大きく違う、自炊でも日本並みに拘り、和食や食材を選
んでしまえば、米・肉類が安くても日本と変わらないか高く、味噌・醤油・みりん・料理用酒ぐ
らい日本製なら、食費は半分程度で暮らせる。
ただ、日本のスーパーで売られている最低の食材、それよりも落ちる材料を使うので、そ
れなりの料理しか出来ないし、美味しい物を作るには工夫が必要、上手く作れるまでは無駄
も多く、食費が安いと実感するには時間が掛かると思う。
外食に関して東京より安いと感じるのはスペース、例えばカウンターで食べる牛丼の吉野
家は、マニラならテーブル席で食べられる程度、ローカルの店は味も悪く値段もそれなり、日
系の店へ行けば、東京より高くて味は落ち、長期滞在日本人のストレスになっている。
この辺までが日本と殆ど変わらない生活費、決定的に違うのは医療で、次男の歯の治療
は東京へ帰らし、マニラでは応急手当だけ、それでも1万5千ペソ(3万5千円)掛かったと記
憶、チョットした病気でも数万円から数十万円請求される。
これを賄うだけの保険に入れば、国民保険料の数倍か10倍以上、この辺を考えて見た
ら、日本より生活費は掛かりマニラの方が高い、その他ではインターネット接続のADSLも
高くて遅いしインフラは最低だ。
そこで安いのを探してみたら、国民所得の違いや人件費によるモノが多く、コーラなど
のソフトドリンクや、ビール・ジン・ラム酒などもローカルは安い、マンゴ・パパイヤや海老・
鮪・イカなども安いが、バナナ・パイナップルは東京と変わらない。
生活に必要なランドリーや飲料水は、非常に安く負担にならない程度、移動の交通費は
タクシーですら安いがチップを請求されたり、バスやジープニーはコースが有って乗り方が難
しく、トライシケルやペディキャブは運賃の交渉が面倒で、東京と比べようがない。
一人二人でメイドも雇わず、慎ましく暮らすならマニラも東京も生活費は同じ、マニラは治
安が悪い分、安全に掛かる費用が大きいのと、医療保険などを考えれば、東京の生活費よ
り1.5倍近く掛かり、健康でなくては暮らせないと思った。
追伸、この7日間マニラ暮らしの費用や、レストランなどの料金・実態を書いたのは、長期
滞在やリタイヤメントビザ、フィリピンの不動産を扱う業者が、私の記事でマニラ暮らしを賛美
している部分を、販促に使っていることが判り、見る人に勘違いされたくないので、良いところ
も有るけど、矛盾や住み難いところも知らせたくて連載記事にしました。
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マニラ暮らし、東京の生活費と比べて「フィリピン・マニラ」
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