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マニラ暮らし、幸運と悪運にボケ フィリピン

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昨日のマニラ湾夕昏と今朝を載せてます。美しいと思った人、天気の参考になった人でもフィリピン情報をクリックしてくだて下さい。(笑)
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  ソウル金浦から羽田へ向かう便の中で、忘れ物・失くし物をした気分は好い訳はない。帰って来ないことを考え、悪用されそうなクレジットカード会社へ、連絡することも必要なら、他の物は何が入っていたのか考え込んでしまった。

  頭に浮かぶのは現金100万円とクレジットカード4枚、フィリピンの退職者カード(SRRV)も入っていたな。マニラへ行くとき見せないと、チェックインと入管で言われそう。あ〜そうだ、ソウル発券だから帰りを持っている。クレジットは悪用されても保険が効くけど、退職者カードの再発行の方が面倒だ。

  それに紛失届を出さなければ、失くしたのが金浦空港で、身体は羽田なら何処へ出すのか判らない。思案している内に、堂々巡りが繰り返され、何処で失くしたか、それとも落としたか悩む。解けないパズルに嫌気が刺し、酒でモヤモヤを紛らわせていた。

  人間他に考えることがなければ、喪失感から解放されないと悟る。ところが羽田に着いてしまうと、JALの職員から名前を呼ばれるまで、失くしたことはスッカリ忘れている。機内でウトウトしたときに、夢に変っていたのかも知れない。

  現実は現実、職員に呼ばれ、色々な書類に連絡先を記入しながら、半分以上諦めているので、無駄な手続きにみえる。カードを悪用されたときに必要だから、と自分に言い聞かせ、何枚もの書類に記入するのは惨めだった。

  こんなときにバスで帰るのは余計惨め、とは言って現金は数千円しかない。財布に入れていたクレジットカードをタクシーに見せて、使えることを確認してタクシーに乗る。何となく博打に負けてオケラ街道を歩く、そんな惨めさに似ているが、タクシーに乗ることで避けられた。

      

  考えて見たら、旅行中失くした金額としてはトップか。そう言えば30年以上前、香港の啓徳空港でポーチを置き忘れたことが有る。両替の仕事をしていた頃で、中にパスポートと4万米ドルが入っていた。

  このときはチェックインカウンターで、モタモタしていて失くしたようだ。ポーチを探していたら、館内放送で名前を呼ばれ、空港内の警察に行くと、香港人の学生が届けてくれていた。中を見ないで届けた様で、御礼を上げても受け取ろうとしない。見るに見兼ねた警官から、受け取る様に言われ御礼を受け取ってくれた。

  あのときに比べたら、今回は大したことないと自分を慰める。ポーチが戻るまでの20分ぐらい、途方に暮れたことを考えれば、パスポートが有っただけマシかも知れない。日本へ帰って来れたのだから、諦めるしかないと自分に言い聞かせた。

  これ以上考えるのは止めようと決め、翌朝、ブログ記事に試行錯誤しながら、終わったらクレジット会社へ連絡することにした。ここでも人間不思議なモノで、他人に対しては的確なアドバイスをするのに、自分のことになると焦ってしまう。そんなことを思い知らされたのが、今回の手続きだった。

  翌日になってもJALからの連絡はなく、100%諦め始めた午後5時頃。羽田のJALから連絡が入り、金浦空港で見付かり、JAL金浦空港事務所で預かっているという。ただ、日本へ送ることが出来ないので、誰か空港まで取りに来てくれないかと言ってきた。

  金浦のJAL日本人職員と搭乗口で話したとき、見付かったら速い便で日本へ送ってくれると言われた。金浦から送れないのは、現金100万円があるため、持ち出し制限ギリギリなら、JALのスタップは持ち出せないようだ。

  8月24日に金浦へ行く便を抑えていても、約1ヵ月は長すぎて事務所の中で預かれない。知り合いに取りに来てくれないかと、逆に御願されてしまう。誰かに頼もうとも考えたが、私としてはJALの事務所で預かってくれるのが一番好い。

  すったもんだの挙句、24日まで預かってくれることになり、明日、金浦へ行って受け取る予定だ。物を忘れるのに凝りた筈が、翌日は銀行のATMにパソコンを忘れる。数分差で交番へ届けられてしまい、交番でも返却書類を書かされた。

  マニラへ帰って来る成田空港でも、ブログを更新するためJALファーストラウンジに、パソコンを持ち込んだら、マウスを忘れてしまう。3件の忘れ物は全て運良く見付かったが、ここまで来るとボケて来たなと言うより、痴呆症の検査をした方が好いと思った。

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