写真は今朝のマニラ湾
今の気温は26度。曇り
8日の記事を書き込みながら、中心気圧895hpaの超大型台風30号(比名ヨランダ)。
これがボラカイへ向かったら、ちっぽけな島は一溜まりもない。頭に浮かぶのは、ボラカイの
友人知人の顔。マニラを迂回した喜びで、セブやボホール島を、心配する余裕が出た。
ビサヤ地方のレイテやサマールへ、早朝上陸すると知っても。頭の中は、台風の進路ば
かり気にしている。上陸地のレイテ・タクロバンは、記憶の中で置き去り。ところが直撃を受
けたタクロバン、時間が経っても被害情報が少ない。
気になりだしたのは、9日の早朝に記事を書いている時。死者100人前後のニュース
に、何か可笑しいと疑問を感じる。大地震の時と何か似ていて、ニュースが遅い。大きな被
害になっていなければと、不安になりだした。
その後のニュースに驚く、レイテだけで死者1万人以上。海岸に打ち上げられた遺体は、
100体や200体でないという。そこでタクロバンを、Yahooで検索し画像を見たら。被害写
真に混ざって、見覚えのある写真が出ている。
決定的な写真は、イタリアレストランと重箱の料理。アレー、もしかしたら俺の写真。クリッ
クすると2007年3月6日や、7月18日のYahooブログの記事へ載せた写真。その他の写
真も載っていて、10枚近く出てくる。
あれから6年以上経つとは、信じられない気持ちで、昔のブログを読み返し。7年近く前
に友人から誘われ、タクロバンへ行った当時を思い出す。一時は、真剣に住もうかと考えた
タクロバン。その頃、ボラカイかタクロバンには、毎月の様に通っていた。
タクロバンに住もうと言い出したのは、埼玉在住の友人。サマール出身の奥さんが居て、
空港もないところには住みたくない。妥協して、近くのタクロバンを選ぶ。奥さんの実家まで
は車で2〜3時間、治安の好いタクロバンなら文句も出なかった。
住む部屋と車を用意してくれと頼まれ、車はマニラから陸送。部屋はタクロバンで珍しい
新築のコンド。部屋探しにホテルへ数日泊ったら、長閑な地方都市をすっかり気に入る。滞
在中、運転手として雇った警官も、大きな事件は全くないと話していた。
部屋探しの途中、タクロバン一の高級ビレッジ、サンヘラルドハイツによると。日本人が4
〜5人住んでいると聞き、尋ねて行ったら。タクロバンの暮らしを、快く話してくれた熊川さん。
通う内に、仲良くなった大家の華僑系フィリピン人チョンさん。
良く食べに行った、天ぷらハウスのフィリピン人店長や、中華レストランロイヤルのスタッ
フ。レイテパークホテルの経営者で、やはり華僑系フィリピン人チャーンさん。当時、御世話
になった人達や、店のスタッフの顔が、何故か鮮明に浮かんでくる。
AFPのニュース写真を見ながら、昔の景色に当て嵌めて見る。新築で借りた4階建てエ
レベーター付きのコンドは、大丈夫だろうか。高台にあるサンヘラルドハイツ在住、熊川さん
は難を逃れたか。タクロバンを忘れた事に恥じ、幸運を祈りたいと思った。
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マニラ暮らし、タクロバンの思い出と台風被害「フィリピン・マニラ」
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